ラクスル(松本恭攝社長=写真右、東京都品川区)は6月10日、同社が手掛ける物流マッチングサービス「ハコベル」を会社分割すると発表。

セイノーホールディングス(田口義隆社長=同左、岐阜県大垣市)の出資を受け、共同でジョイントベンチャー「ハコベル株式会社」を8月1日に設立する。資本金は10億円。出資比率はセイノーHD50.1%、ラクスル49.9%。CEOにはラクスル執行役員でハコベル事業を率いる狭間健志氏(同中央)が就任する。

同日開かれた記者会見で狭間氏は、「現在の物流業界で起きている『個別最適、分断、囲い込み・競争』から『全体最適、横断、共有・シェアリング』を実現する未来に向け、日本の物流ネットワークを再構築したい」とし、「業界・企業間の垣根を超えた『共創・共生』を目指すオープンパブリックプラットフォーム(O・P・P)の実現を目指す」と語った。

 

セイノーHDの田口社長は、「新会社を共同設立できることは単なる事業の拡大にとどまらず、OPPの概念に基づき運送業界全体で使っていけるようなプラットフォームに発展し得る案件。さらには、SDGsを実現させるためのグリーン物流に貢献するものと考えている」と語った。

 

ラクスルの松本社長は、「セイノーHDのブランド、商業物流トップの実績、顧客基盤と、ハコベルが7年掛けて培ってきたテクノロジー・オペレーションの力を掛け合わせ、物流業界の課題解決に取り組んでいきたい」と語った。

 

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