阪南倉庫(堀畑浩重社長、大阪府堺市)はこのほど、一般社団法人大阪湾環境再生研究・国際人材育成コンソーシアム・コア(CIFER・コア)から感謝状が授与された。

CIFER・コアとは、沿岸域における食物連鎖と生物多様性の回復、海水の浄化促進に寄与する干潟や浅場などの整備、水環境技術の開発といった事業を推進する産・官・学・民の連携と協働のためのプラットフォームとして、海の環境保全・再生と関連産業の創出・活性化を目指すために設立された組織。

日本の内海は高度経済成長期に大きな変貌を遂げ、様々な環境問題を内包した状態で今日に至っており、魚介類などの食料、安らぎの空間、新たな文化など、「豊かな恵み」を与えてくれる「内海」だが、高度経済成長期には干潟や浅海域は埋め立てられ、工場等の「土地」としての役割を果たし、また、排水やゴミなど人々の身勝手な「都合」を受け入れ続けてきた。その恩返しとして、陸と海を一体に捉えた真の循環型社会、持続可能な社会を実現するために様々な活動を行っている。

 

阪南倉庫は、同組織が設立された当初から正会員として活動に参画しており、同組織が設立10周年を迎えるにあたり、「大阪湾の環境再生および国際人材育成の取り組みに深く協力した」として感謝状が授与された。

 

同社は大正3年、堺で最古の営業倉庫として創業。その後も堺を中心に倉庫を建設し、地域の産業の発展に寄与してきた。地元企業や臨海工業地帯に進出してきた企業とともに発展してきたが、特に昭和50年代以降、倉庫の大型化に伴い、堺泉北港の汐見地区を中心に倉庫を増設し事業規模を拡大。古くから堺を拠点に営業を展開してきた同社にとっては、地元の魅力を改めて彷仏とさせるように臨海部の整備が進み、市民の誇りと自信を持てる地域になればと願っている。地元企業として堺のイメージアップに尽力できればと考えている。

 

堀畑社長は、「地元に根ざした取り組みであり、社会貢献につながるのはもちろん、地元の海がきれいであると、働く人のモチベーションアップにつながるし、幸せな気持ちになると思う」と参加する目的を話し、「自分自身も、きれいな海が身近にあった時代を過ごさせていただいた。これからも、地元のための取り組みを継続していきたい」と力強く語る。

◎関連リンク→ 阪南倉庫株式会社