サーラ物流(宮澤光社長、愛知県豊川市)は社内ドライバーズコンテストの継続を通して「基本に忠実」なドライバーの育成に力を入れている。

サーラ物流がドラコンを開始してからは10年以上が経過。一般的には運転技術や関連知識を競い合う場であるが、同社では「運行前点検」に重きを置いていると宮澤社長は話し、その意義を強調する。

運行前点検を重視する理由について、社長は「当たり前のことを馬鹿にしないでちゃんとやる」という自社の精神にふれてコンテストという舞台での実践による効果を指摘。知識不足や思い込み、長年で染み付いてしまった不適正な習慣など、新人からベテランまでそこから得られる気づきや学びは確かにあるようだ。

そんな姿勢が伝わってか、各拠点から送り出される選手は「精鋭」よりも経験の浅いドライバーであることが多くなってきたとのことで、会社のコンセプトや思いが各管理者に浸透しているあらわれだろう。

 

10月7日には今年度のコンテストが実施され大型と3トンで部門を分けて競技が行われたが、いざ本番となればもちろん運行前点検だけでなく運転技能や知識がしっかりと採点され順位を確定。大型部門では髙岡治男ドライバーが、3トン部門では中田正吾ドライバーがそれぞれ熱戦の末に優勝を飾った。

 

「これまでの実施を通して、必要な作業手順がずいぶんと浸透してきたように思える」と今回のドラコンをそう総括した宮澤社長は現在の手応えに言及。今後についても日頃の業務における問題点を注視し、必要と見ればコンテスト内に盛り込む姿勢も示している。

 

◎関連リンク→ サーラ物流株式会社