三井倉庫ホールディングスとP・J・Dネットワーク(赤澤善博社長、東京都中央区)は7月21日、戦略的パートナーシップの協定に合意したと発表した。

今回のパートナーシップ協定では、医薬品の製造・流通過程における「保管」と「輸送」分野で、両者の強みを生かして協力するとしている。

医薬品の流通は、2018年12月に厚労省から発足された「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」により、製造過程に加え、品質管理や流通経路の管理に係る業務の画一性推進することが必要とされている。

こうした背景により、P・J・Dネットワークの持つ輸送時の温度や、流通経路等に対するGDP準拠の管理体制、全国を網羅した医薬品専門の共同輸配送ネットワークと、三井倉庫HDのBCPをはじめとするオペレーションを戦略的に組み合わせていく。

具体的な取り組みとしては、医薬品の製造・流通過程で発生する「保管」と「輸送」に対して両社が有するそれぞれの強みを生かし協力、医薬品のサプライチェーン全体に対する効率的かつ高品質で安心安全な物流サービスを構築すること等があげられる。

三井倉庫HDでは、「今後ますます厳格な品質管理が求められる医療分野の様々な領域に対して、高度な管理体制を継続的に整備し、取引先の事業拡大に貢献していく」としている。