専用機メーカーの竜製作所(石田恭一郎社長、愛知県名古屋市)はこのほど、「AIロボティクスショールーム」を名古屋市内にオープンした。

この施設は建物面積165平方mの模擬倉庫となっており、同社が昨年業務提携を発表したインヴィアロボティクス(米・カリフォルニア州)開発の倉庫内自動搬送ロボット「ピッカーロボット」を実際に見るだけではなく、同ロボットと連携し、モバイルロボットとAI(人工知能)搭載のソフトウェアを使用した物流システムのデモ実演が可能。

実演に際しての説明では、既存のWMS(倉庫管理システム)に連動可能であり既設倉庫への対応も容易なこと、導入後の作業効率が人間による作業の5倍になることなどのメリットが紹介された。

石田社長は、オープン前から同施設についての問い合わせなどがあることを明かし、コロナ禍や深刻化する人手不足などの背景から「全く人手を介さないというこのロボットの特徴が評価されている」と実感。更なるニーズに向けた改良などに意欲的な姿勢を見せるとともに、「今後はこの施設を利用し、倉庫業に限らず様々な分野での活用を提案・発信していきたい」と語った。

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