NIPPON EXPRESSホールディングスとソフトバンクが共同で設立したMeeTruck(=ミートラック、東京都港区)では、今年3月から求貨求車サービスの提供を開始しており、同8月には登録事業所数が800件を超えた。「ユーザーに真摯に向き合っている」と語る横井直樹社長に話を聞いた。

 

同サービスはスマートフォンアプリ専用で展開。同社長は、「パソコンが苦手な方も少なくない。スマホは幅広い世代に浸透しており、『普及したツールを軸にすべき』との考えから、スマホのみでの提供に踏み切った」と経緯を説明し、「インターフェースは直感的に操作できるようこだわっている」と語る。

また、「開発にあたり、ユーザーの営業所で張り付いて業務を見学させていただいたが、その際に配車係さんは外出が多いということも分かった。なかなか事務所にいられない配車係さんも、スマホアプリなら出先で利用いただける」。

 

同サービスでは、チャットで交渉し、そのまま運送依頼が可能になっている。「電話での確認が多く、いわば『確認の連鎖』が起きている。1件1件は30秒程度でも、何件も行えば多くの時間を消費することになる。この確認の電話対応を少しでも減らしたかった」。

 

さらに、ドライバーの作業報告はQRコードを読み込むだけ。アプリではなく、ウェブブラウザからも可能になっている。「アプリに統一しないことで、協力会社などあらゆるドライバーさんが簡単に報告できる」。

 

 

今年5月には、スマホカメラを活用し、名刺の文字情報をOCRで登録・補完できる機能も追加。「新規の顧客情報の入力作業がユーザーの負担になっていたが、当機能で作業時間が5分から1分に短縮できた」と胸を張る。

 

また、同6月には、積み地など条件に合う企業や営業所を検索してアプローチできる「企業検索機能」を、7月には「車番連絡機能」を追加。「常にユーザーの声を聞き、サービスをアップデートしていく。今後は、データ連携なども検討していきたい」と意気込む。

 

「当アプリを通して、新たな出会いに繋げてほしい」と語る横井社長。「よりたくさんのユーザーに使っていただきたい」との思いから、来年2月まで無料キャンペーンも実施している。

 

 

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