中国・広東省深圳に本社を置くBYDグループは、1995年にバッテリーメーカーとして創業以来、EV車両やIT製品、近年ではマスク生産なども手掛け、グループの年間売上高は約2.4兆円。日本国内で営業展開しているBYD FORKLIFT JAPAN(群馬県館林市)は、リン酸鉄リチウムイオン電池式の電動フォークリフトの販売・整備を手がけている。

 

同社執行役員の張俊衛氏は、「3時間充電で10時間稼働し、鉛電池式に近いイニシャルコストで導入いただける。ランニングコストはエンジン式車両と比べて圧倒的に安価」と胸を張る。

 

営業部の戸栗正利氏は、「バッテリーメーカーとして蓄積したノウハウを活かし、安全性と耐久性に優れていることも魅力」と説明。「様々な試験を重ね、安全性を検証している。安心して使用できることはバッテリーメーカーとしての責務。十数年かけて安全性を証明してきた」と付け加える。

 

「テスト販売を開始した2015年から、ユーザーの声を聞き、改良を重ねてきた」という同社車両。「短時間充電・長時間稼働で、補水作業やメンテナンスも不要。引火性ガス(水素ガス)やCO2を排出することもなく、安全性はもとより、脱炭素化も推進できる」とアピール。「低温から高温まで対応し、冷蔵・冷凍倉庫内でも安定した稼働が可能」。

 

 

耐久性については、「充電から放電までを1サイクルとして4000サイクルをカタログ値としているが、実力値はそれ以上」と話す同氏。「6年間、1万8000時間の稼働でバッテリーの劣化率は11%だった事例もある」。

 

日本では、全国20社の代理店と28社の整備会社がサポート。張氏は、「現状は鉛電池式の方が導入コストはやや安価で、市場もガソリンか鉛の2択となりがち。当製品は鉛とほぼ同等の価格で導入でき、ガソリンよりランニングコストが安価。新たな選択肢として提案できれば」と呼びかける。

 

◎関連リンク→ ビーワイディージャパン株式会社