GLINE(近藤順子社長、愛媛県松山市)では、配車・勤怠・請求書が一元管理できるオリジナルシステム「イコール」を一昨年10月に完成。今春には本格販売もスタートした。

イコールはグループ中核の愛媛合同物流(伊井哲也社長)の配車事情から生まれたシステム。従前の配車表は専用のホワイトボードで次々に変わる状況を書き込んでいたが、「書き切れないことや独自の表現なんかもあり、ほかの人が読めないこともあった」(伊井社長)。請求書は別システムだが配車表と重複する項目も多く、同じ作業の繰り返しになることも課題だった。

GLINEはこの改善に向けてイコールの開発に着手。近藤社長は「システム会社の目線でなく、運送会社が必要とする機能と使いやすさを追求した」と話す。最大の特徴のボード画面への入力は、伊井社長の配車表の記入感覚をそのまま生かしつつ請求書発行、勤怠・車両・顧客・乗務員管理まで紐付けたシステムになった。

愛媛合同物流はイコール導入で、出先でもすぐ配車ができるため売り上げアップにつながったという。同システムは販売先の会社に合わせたカスタマイズが可能で、中四国地方の運送会社で導入実績が増えている。