東京都トラック運送事業協同組合連合会(東ト協連、石川和夫会長、東京都新宿区)はこのほど、第38回運賃動向に関するアンケート調査結果をまとめた。

同調査は、東ト協連に加盟する協同組合を選定し、その組合員197事業者を対象に、年に2回実施している。38回目となる今回は、今年の1月31日に実施し、170事業者から回答を得た(回収率86.3%)。

それによると、回答した事業者の企業規模は、保有台数10台以下が25.3%、11~20台が28.2%、21~30台が13.5%、31~50台が11.8%、51~100台が11.8%、101台以上が9.4%となった。

今回は運賃交渉を行った事業者が前回より多く、さらに運賃の値上げ認められた事業者が増えたという結果がでた。

「標準的な運賃」の届け出状況は「届け出した」が71.3%で前回より+2.9増加している。

「これから届ける予定」も増加し12%、「届け出しない」が16.8%となっている。

その「届けた」と回答したうち、交渉状況 「交渉した」は23%、「これから交渉する予定」は26.7%になり、「交渉しない」は28.9%となった。

さらに、荷主等への交渉結果 「交渉した」と回答した中、「認められた」が25.8%で、前回より+13.7と大幅に増加し、「継続し交渉中」と「認められなかった」が減少した。

自由記入では、「値上げに応じてくれる荷主がいくつかあった」「近々値上げになる方向で交渉中」など値上げに関して回答する事業者もあった。

 

燃料サーチャージを「導入している」と回答したのは17.6%、「導入していたが今はしていない」が9.4%、「検討中」が9.4%、「導入した事がない」が63.5%という結果になっている。

運転者の最近の充足状況は68.8%が「足りない」と変わらず回答しており、前回から運転者不足の傾向に拍車がかかっている。

運転者の平均年齢は「50歳以上55歳未満」が35.5%と最多で、運転者の高齢化が進んでいる。

運転者の残業時間の最多は「1時間以上30時間以下」が40%と多いが、残業なしも0.6%あった。

「31時間以上60時間以下」が35.8%、「61時間以上80時間以下」が12.7%「81時間以上100時間以下」は6.7%、101時間以上120時間以下は0.6%、120時間以上160時間未満が1.2%となっている。