軽油価格の高騰という厳しい状況の中、各社でできる取り組みといえば、エコドライブの励行ではないだろうか。

「今の燃料高騰は会社の経営にも影響を及ぼしている。実際に年明けから倒産件数が増えているような気がする」という事業者の声もあるように、燃費のいい運転を心掛けることが、今できる最善の方法ではないだろうか。

エコドライブは急発進や急停車をせず、坂道でアクセルを強く踏み込まずに、高速道路でも一定速度での走行ができて初めて実現する。

前述の事業者社長は「エコドライブはドライバーの腕次第。エコドライブができる人は安全運転で事故も少ない。安全で燃費も良くなる運転は、本当は全員にできてほしいが、個々の性格などもあり達成できないのが残念」と話す。

エコドライブは、個人個人で頑張るというよりは会社や部署全体で、効率化の一環として取り組めている会社の方が強い。さらに、今後は燃費に限らず、データを分析し数字に基づいた動きができる会社が生き残っていくのではないだろうか。

燃料価格の高止まり状態がいつまで続くのか、まったく見通せない中、各社の努力だけではどうにもならない部分があるのは事実だ。

運送事業者の経営状態がひっ迫していることは間違いない。