2024年には、運送事業者も時間外労働の上限が年間960時間と定められる。そこで注目されているのがフェリーによる輸送だ。

そうした中、大阪南港~北九州・新門司港をつなぐ名門大洋フェリー(野口恭広社長、大阪市西区)は12月15日、大阪南港フェリーターミナルにおいて、新造船「フェリーきょうと」のプレス内覧会を開催した。

冒頭、野口社長は「貨物輸送において様々な課題が山積している中で、フェリーの活用が非常に注目されている。新造船では、新たに抗菌・抗ウイルス対応や感染防止対策、トラック乗船拡大など様々な対策などを行った力強いサービスを提供できると期待している。今後も貨物、旅客両方に優れたフェリーとして活動していく」とあいさつした。

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新造船・フェリーきょうとは12月16日に新門司港を目指して大阪南港を出港。現在運航しているフェリーに替わるもので、同社歴代最大級のフェリーとなり、次世代のCITYLINEにふさわしいデザインとなっている。

カーペット敷きの相部屋に代えて、プライベート空間を確保できる同社独自のニューキャビンを新設。船内では全区画内装の抗菌・抗ウイルス加工、抗菌・抗ウイルスエアコンフィルターの設置など、各種感染対策を徹底し、利用者が安心して利用できるように努めている。

毎日上下2便運航し、運航時間片道12時間30分〜40分。旅客・環境・物流の3つをテーマとして掲げ、旅客がゆったりとくつろげるパブリックスペース・ファーストの充実やバリアフリー設計を実現。また、最新技術による省エネの実現により、環境にやさしい設計となっている。

なお、2022年3月28日には新たな新造船「フェリーふくおか」が就航される。

◎関連リンク→ 株式会社名門大洋フェリー