「求人を募集する際の効果に期待して取得した」と話すのは、山野運送(大阪市大正区)の山野晃生社長。同社は、第一回となる2020年度の「働きやすい職場認証制度」を取得した。

同制度は、職場環境改善に向けた各事業者の取り組みを「見える化」することで、求職者のイメージ刷新を図り、国交省、厚労省が連携して、求職者の運転者への就職を促進することを目的としたもの。

現在は大型車10台、4トン車4台、小型車1台を保有する同社。「52歳の私が最年長」(山野社長)で、30代中心の若い会社ではあるが、「手積み、手下ろしが中心の仕事なので、どうしても『やってみたけれど仕事が合わない』などの理由で辞められる者が出る」という。

これから先の労働力人口の減少を見据えて、「認証制度が広く浸透する前から取っておいた方が有利かと考えて、初年度に取得した」と山野社長。「おかげさまで今は、ドライバーの数は足りているが、これから先、この認証を有効に活用していきたい。初年度は一つ星しかなかったが、もちろんこれから二つ星、三つ星を目指していきたい」と、ますます働きやすい会社づくりに努めていく方針だ。