全ト協(坂本克己会長)主催の第53回「全国トラックドライバー・コンテスト」が10月23・24の両日、茨城県ひたちなか市において、初めての完全無観客で開催され、その表彰式が同25日に第一ホテル東京(東京都港区)で行われた。

今回は全国の各地区大会を勝ち抜いてきた108人のドライバーたちにより、プロドライバーとしての知識と技術を、計1000点満点を目指し競い合った。なお、今回の総合得点平均点は883点(前回910点)だった。

全国のプロドライバーの頂点ともいえる内閣総理大臣賞は、総合得点987点で、4トン部門優勝者の島村相美氏(香川県代表、日立物流西日本)が獲得した。

 

各部門の優勝者は、11トン部門=真佐喜龍星氏(熊本県、南九州センコー)、トレーラ部門=清田恭平氏(千葉県、日立物流首都圏)、女性(トラガール)部門=石原麻衣子氏(岡山県、岡山スイキュウ)。

各部門の優勝者4人には警察庁長官賞、全ト協会長賞が贈られ、海外派遣の副賞が贈呈された。

 

このほか全部門の中小企業出場者で総合得点1位の一岩雅人さん(11トン部門4位)が国土交通大臣賞を、50歳以上のシニア出場者で総合得点1位の武田栄二さん(同部門、愛知県代表、中京陸運・弥富営業所)が全日本トラック協会長特別賞を受賞した。

 

表彰式では坂本会長が「最大の務めは安全・確実に荷物を届けること。中でも絶対守らねばならないのが安全でありルールである。素晴らしい運転知識と誰にも負けない運転技術、健康に留意する日頃の努力に改めて敬意を表し、お礼を申し上げる」とあいさつした。

 

プロドライバー日本一に輝いた島村さんは「1年目で何もかも未経験だったが、先輩方に薦められ、アドバイスをもらえたのでこの賞を頂けた。運転も他人への感謝と思いやりを忘れず、事故ゼロを目指して行動していきたい」と喜びを述べた。

 

◎関連リンク→ 公益社団法人全日本トラック協会