阪神ロジテム(兵庫県西宮市)はこのほど、岡山営業所(岡山県倉敷市)で、ランドピア(東京都中央区)が製造・販売する「車検対応型トレーラーハウスSP―120」を、営業所と乗務員の休憩施設として2台導入した。

ランドピアが手掛けるトレーラーハウスは、電気、ガス、水道、電話などのライフライン設備が工具を使用せずに着脱できる状態で、いつでも移動できるのが特徴。一定の条件を満たすことで、建築物ではなく車両として扱われるため、自治体によっては建築基準法上の建築確認申請が不要となる。

 

同社では、「運送業で労働環境や業務効率を考慮すると、営業所を開設する際、車庫と同じ敷地内に事務所があるのが望ましいが、敷地の広さや車両の出入口、道路幅、騒音問題など条件に合う物件となると、建物を建てることができない市街化調整区域であることも少なくない。車庫から数km離れた区域外に営業所を構えざるをえないのが現状で、業務効率も悪い」と指摘する。

阪神ロジテム岡山営業所も同様で、車庫が市街化調整区域にあるため、同じ敷地内に営業所を併設することができず、これまで車庫と営業所が約2km離れていたという。

今回の導入について同営業所の川村幸司所長は、「営業所には33名の従業員がいるが、従来の事務所、休憩施設よりも広いスペースを確保でき、営業所内のコミュニケーションが活性化された」と説明。さらに、「車庫・休憩施設・事務所を拡充併設したこともコミュニケーション活性化に寄与しており、これにより業務の効率化や従業員の労働環境改善にもつながっている」とコメント。また、「これまで少人数でしか実施できなかった会議や研修も、人数を増やして実施できるようになった」とも。

ランドピアでは、同トレーラーハウスの提案を積極的に進めており、現在では全国約80か所で導入されているという。

 

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