「『はたらく』をもっと自由に。」を合言葉に、ギグワークサービス事業を展開するネクストレベルホールディングス(大阪市北区)。河原由次社長は、「当社では、氏名・年齢・資格・スキルだけでなく、仕事の経験や性格まで、こと細かにワーカーのデータを蓄積している」と説明。内容は、「手先が器用」「元ラグビー部」「明るい」など、多岐にわたり、「ハッシュタグで5件まで特徴を選べ、企業とワーカーの双方がレビューできることで、信用性を担保している」という。

「詳細なデータベースを構築していることで、前日の急な依頼でも対応できる」と胸を張る同社長。「長期的な派遣の場合は、事前の現場見学も可能。前もって職場の雰囲気を確認でき、安心感につながる」。

同社長は、「まったく異なる業種でも類似した特徴を持つ作業もあるはず」と持論を展開。「人材ごとに勤務経験や性格をデータとして保有し、ワークシェリングにつなげる。物流業界の人手不足という課題の解決の糸口になるのでは」。

同社では、職場体験型採用支援「ワークインターンシップ」も展開。「1日から5日間程度、実際に勤務してもらうことで、正社員を希望する企業、ワーカーともにミスマッチを防げる」。「企業側からは、『短期間で良い人材が体験に来てくれた』や『初日は印象が悪かったが、翌日以降、別の業務をお願いしたら印象が変わった』など好評」で、「ワーカー側からも、『初日は不安だったが、3日目でやっていけるかも、と自信がついた』と喜びの声が届いている」という。「通常、面接から入社まで3か月程度を要することも多いが、当サービスであれば時間的コストも削減できる」。

「当サービス利用者は、すぐ辞める確率が格段に下がる。まさにウィンウィン」とし、「サービス開始から1か月ほどだが、200件を超える問い合わせがある」と目を細める。

同サービスは、1日一人あたり一律で1万5000円が企業負担となる。「通常、入社が決まれば、紹介料として10万円をいただくが、現在は無料キャンペーンを実施している」。

「ここ2ー3年は副業希望者も多くなるなど、働き方は確実に変化している」と強調する河原社長。「ワーカーを派遣して終わりではなく、サポートにも全力を尽くしていく」と語る。

同社ではこのほど、ドライバーの派遣サービスも開始。「ブルーカラーをメーンに170万人の登録者がおり、ドライバー職に興味があるワーカーも多かったことから、正式にスタートさせた」という。

 

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