バンテック(西澤正昭社長=写真中央)は、同社グループのバンテックイースト(高田裕孝社長=同右)栃木営業所(栃木県河内郡)に環境負荷低減に貢献する循環型太陽光発電設備を設置した。12月13日に竣工式を執り行うとともに、同営業所が所在する上三川町と災害時支援協力協定を締結した。

西澤社長はあいさつの中で、物流企業にとって社会や地球環境への貢献は義務であると強調。ロジスティードグループとして脱炭素に世界中で取り組んでいるとした。また、同社にとって、「自動車物流がコアの技術」であるとし、「日産自動車グループと協業しながら、どうやって脱炭素に取り組んでいくか、今回のプロジェクトは一つのモデル」と述べた。また、今後の環境負荷低減の取り組みとして、EVの大型車やトレーラーの運用についても想定しているとした。

同システムは、太陽光パネルによって発電。蓄電池に溜められた電気により、営業所に電力を供給する。EVへの充電設備を備えるとともに、非常時には蓄電池やEVからの放電にも対応する。蓄電池には日産自動車の電気自動車「リーフ」から回収したバッテリーを再利用することで、資源の有効活用と廃棄物の削減を実現している。
災害支援協力協定の締結により、非常時には上三川町へ電力を供給するとともに、緊急支援物資の輸送など物流面での支援を行う。

災害協定の締結にあたって、上三川町の星野光利町長(同左)は、「町民の安全安心度を高め、防災力を高めるという意味で、町として嬉しく、心強く感じている。これを機にバンテック様、バンテックイースト様と連携を深めて、色々な面で協力がなされていければ」と期待を寄せた。

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