アトランス(渡邉次彦社長、静岡県浜松市)では、アートデザインの力で社会や福祉問題に取り組むNPO法人アートコネクトしずおかのプロジェクト「まちじゅうアート」に賛同し、障がいのある人が描いた絵を応接室と倉庫外壁に掲げている。

 

「まちじゅうアート」は、アート作品のレンタルを通じて障がいのある人の社会参加を応援するもので、レンタル料は複製画1作品につき月額3000円。このうち900円が作者に渡る仕組みで、同社では田中拓実氏の作品「超密」を額絵と看板にした。

 

「きっかけは1枚のダイレクトメール」と渡邉社長。障がい者雇用の難しさを知る立場から、「何かできることはないかと考えていた。これなら継続的な支援ができると思った」と縁を感じたいきさつを振り返る。

 

そこで渡邉社長は倉庫外壁を塗り替え、壁面をメッセージ発信空間にして看板もリニューアル。

鮮やかな色で「カエル」が描かれたアート作品を大きく掲げ、障がい者支援を社外へアピールするとともに、ドライバーへ「無事帰る」の思いも込めた。

 

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