米国カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置くTuSimpleの日本法人TuSimple JAPAN(トゥーシンプル・ジャパン、東京都中央区)はこのほど、日本国内における自動運転大型トラックの実証実験に関する説明会を開催した。

 

TuSimpleは2015年設立の自動運転トラック技術企業。北米、欧州、中国、日本で自動運転トラックの実用に向けた事業を展開している。2021年には自動運転企業として世界で初めて米国NASDAQ上場を果たした。

 

説明会では日本法人のナン・ウー社長、小坂暢裕副社長が登壇。同社が国内で実験中の自動運転大型トラックと走行実験の一部を公開した。実験車両は日野プロフィアに独自の架装を施したもの。キャビン上部、前面、サイド、後部などにカメラやライダーなどのセンサーを配置し、全方位をカバーすることで安全な自動運転を支援。前方は1000mを感知する。

同社はレベル4の自動運転トラックを全世界で60台近く運行しており、累計走行距離は1600万kmを突破。北米においては物流企業と連携し、32万km以上の自動運転輸送サービスを提供。米国内でドライバーが乗車しない完全無人運用、中国で世界初の自動運転隊列走行を達成している。

 

日本国内では、今年から東名高速道路での公道走行実験を開始。東京・名古屋間における実験完了を予定しており、今後は実験規模を大阪まで延長。完全無人実験と自動運転物流サービスの実証実験の準備を進め、実運用を想定した実証実験を進めていくとしている。

 

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