神奈川ト協(吉田修一会長)は7月20日、県立藤沢工科高等学校で交通安全教室を開催した。

同校の全学年生徒540人が受講した。

開催にあたって、同協会交通環境委員会の髙梨信広委員長があいさつ。「被害者にも加害者にもなってほしくない。(事故が)大変だということを学び直してほしい」と述べ、自転車の乗り方や交通ルールの再確認を呼びかけた。

また、国内物流の9割以上をトラックが担っていることや災害発生時の救援物資輸送など、トラックが果たす社会的な役割について説明した。

交通安全教室は、スタントチーム「シャドウ・スタントプロダクション」のスタントマンが、実際に起きた交通事故を再現する「スケアード・ストレート」方式で実施された。参加した生徒は、自転車の危険な運転や内輪差による巻き込みなど、さまざまな事故事例を学んだ。

また、トラックの死角については、カメラと大型ディスプレイを使い、ドライバーの視点を再現。運転席からの見え方を解説した。

また、同21日、県立神奈川工業高等学校で「交通安全教室」並びに「物流出前授業」を開催した。

交通安全教室は、スタントマンが交通事故を再現する「スケアード・ストレート」方式で行われた。

開催にあたり、同協会交通環境委員会の鈴木直委員があいさつ。トラックの注意するべき特性として、死角と内輪差の危険について説明した。

「スタントマンの皆さんが命がけで再現してくれる。同じ目にあわないようによく自分の心に刻んでほしい。ちょっと気をつけるだけで交通事故にあわないですむ」と呼びかけた。

全学年生徒120人が受講し、事故事例の再現を通じて、死角や内輪差の危険のほか、事故を防ぐ方法について学んだ。

物流出前授業については同校の1学年生徒22人が受講した。

主催者を代表して、同協会の藤木幸二副会長があいさつ。身の回りのほとんどの物はトラックが運んでいることなど、社会のインフラとしての重要性を説明。

「トラックの仕事がどんなものか、トラックがどういうものなのか目で見て、少しでも物流に関心を持ってもらえれば」と語りかけた。

指導にあたって、藤木陸運(横浜市中区)、鈴三興業(横浜市保土ヶ谷区)の2社が車両を提供。トラックへの乗車体験の時間を設けたほか、事業者やドライバーがトラックの特徴や構造、普段の仕事について解説した。

◎関連リンク→ 一般社団法人神奈川県トラック協会