ニシテ商会(西手保社長、名古屋市)の常務を務める西手隼人氏は、愛知県が主体となって推進する「2023キャリアプラン早期育成事業」の一環として知多郡武豊町立武豊中学校の2年生314人を対象に開かれた出前講座で講師を務めた。

 

序章のプロフィール紹介で、祖父や父のカッコいい背中を見て育ち、自然と今の職を選んだことを伝えた西手氏は、「1年間に運ばれる宅配荷物の量は?」「国内貨物の何%をトラックが運んでいるか?」といった質問を投げかけ、運送の仕事に関心を引き寄せたうえで「働くとは」というテーマの核心に迫った。

 

その中で「すべての仕事に意義がある」「誰にも優れたところが必ずある」と個性を重視する姿勢を示した西手氏は、「人は人で磨かれる」として、多くの人と関わることやコミュニケーションの重要性を強調。また「自分の可能性を広げ、夢を叶えるためには知識を蓄えること」と勉強する意義を説いた。

 

「生徒の顔つきがいつもと違った。直球で投げかけた言葉は、彼らの心にかなり響いたのでは」と学校関係者。「伝わる授業」を意識して準備をしたという西手氏の熱意は、生徒たちが将来を前向きに考える一助となったようだ。

 

西手氏

 

 

◎関連リンク→ 株式会社ニシテ商会