日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。5月16日、東北道において、エンジントラブルで停車中のバスにトラックが衝突する事故が起き、運転者を含む3人の方が亡くなりました。

このような高速道路上での衝突事故が、今年は非常に多い気がします。

1月4日は、兵庫県加古川バイパスで事故車にトラックが衝突し、男の子が死亡、同17日には名神高速道路で、トラックに追突した乗用車が110番通報中にトラックに衝突されて死亡など、非常に重大な事故になっています。今回の事故もそうですが、夜間や朝方に発生していることも特徴的です。

高速道路上では、通常、停止車両を前提として走行しません。これが運転者のブレーキを遅らせる根本的な原因でしょう。それは運転者の過去の経験によるものであり、経験上、停止車両を見たことがあまりないと、実際に発見しても、走行しているような思い込みが生じます。

その思い込みをなくすためには、このような報道をしっかりと共有する、または、ドライブレコーダー映像でそのような動画があれば共有することをお勧めします。

想定は経験と知識からくるものです。実際に遭遇する経験ができないのであれば、ドライブレコーダー映像を見るという疑似体験でカバーすれば、少しでも早くブレーキを踏み、減速できます。

今回のような事例は私のYouTubeでも紹介しておりますので、ぜひ、見てください。