全国物流ネットワーク協会(全流協、森日出男会長、東京都渋谷区)は5月17日、都内ホテルで「2023年定時社員総会」を開催し、2023年度の目標5項目および総務、物流開発、業務安全、環境の4委員会の各委員会重点実施事項を決定した。

また、任期満了に伴う役員改選では森会長が続投、新任副会長に高宮睦哉氏(第一貨物)が就任。次の9人が新任理事に選任された(敬称略)。芳賀寛(ロジスティード)、小林鉦(愛知陸運)、藤原強(エスラインギフ)、鈴木忠親(近物レックス)、池田龍也(久留米運送)、小林慎也(新潟運輸)、山田佳(名鉄運輸)、大高輝理(ロジネットジャパン)、戸川厚志(全流協)。

森会長は懇親会でのあいさつで、同協会の活動事例として「高速道路の大型貨物自動車の駐車スペースの不足でトラックドライバーの休憩施設に支障をきたしていたことでは、2020年当時の道路局長に高速道路におけるインフラ整備の提言書を出し、その後、国交省ならびに高速道路会社の協力もあって、浜松いなさICに長大トレーラ30台分の路外駐車場が増設され、全国合わせて29の道の駅も路外駐車場として選定してもらえた」と述べた。

このほか、本年2月に行われた持続可能な物流の実現に向けた検討会についても「特積業界の現状と課題として提言発表を行った。その中で荷主に対するものと各省庁に対するもの各3点ずつ計6点の要望を行った。各省庁への要望の1つは高速道路での大型トラックのスピード制限の緩和協議の準備。先進安全設備の有効性や安全性の実証や、100kmまで出しても大丈夫というデータを集めることも重要なので、色々な協議を行っている」と語った。

懇親会には国交省自動車局の堀内丈太郎局長のほか、総合政策局、関東運輸局、厚労省東京労働局、警視庁等からの来賓も多数出席した。

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