トラボックス(東京都渋谷区)の新社長に、皆川拓也氏(写真)が就任した。軽貨物のマッチング事業を展開するスタートアップで事業全般を手がけた経歴を持つ同氏は、「トラボックスは23年の実績と信頼、知名度があり、ID発行は2万件を超えるが、6万社と言われる運送事業者数からすれば、まだ全体には届いていない。サービスをより良くし、さらに広げていきたい」と意気込む。

 

「求荷・求車サービスのトップランナーの一翼として走り続けてきたが、さらなる新規開拓にも注力したい」と熱意がこもる同社長。「コロナ禍が落ち着き始めた近頃では、地域ごとの交流会やセミナーの開催数を増やしている」という。「非会員でも参加いただける。当日も会員・非会員を区別することはないため、安心して参加いただければ」

「社長就任の際は、23年という歴史ある会社を率いることに重責も感じた」と本音を明かす皆川社長だが、「会長の吉岡がバックアップしてくれており、自分のすべきことに邁進できる」と語る。「百戦錬磨の運送経営者さんの中に深く入り込み、業界の課題を正確に学び、知識や見聞を広げたい」とし、「課題や困りごとがあるときに当社を頼っていただけるよう進化を続けたい」と決意を新たにしている。

 

また、同13日、札幌東急REIホテルで「トラボックス北海道交流会」を開催した。北海道では8年ぶりの開催となり、道内のみならず全国53の事業所から85人が参加した。北海道からは25事業所から40人が参加した。

皆川社長は「2024年問題への対応が懸念されているが、物流が滞ると日本経済が滞る。本日参加いただいた皆様は日本経済を支えており、我々は運送向けサービスを提供することで物流を上手くまわし、日本経済に貢献したい。本日の交流会での多くの出会いが、一件でも新しい取引につながればと願っている。北海道内のみならず、道内と道外の事業者がつながる良い場にしたい」と述べた。

吉岡泰一郎会長は、「(2015年に開催された)前回の交流会は30人余りの参加者だった。来年度以降も北海道での交流会の開催を続けていきたい。物流のネットワークの中で一番役に立つものにしたいと思っており、今後も皆様からのご意見をいただきたい」とあいさつした。

 

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