中古トラックの販売・買い取りを手掛けるステアリンク(千葉県佐倉市)は、トラック購入希望者と売主を直接マッチングさせるAIを活用したサービス「アイナビトラック」を今秋開始する予定だ。サービス開始時はトライアル期間として、掲載料などは無料になるという。

 

同社の保谷昭治本部長は、「従来、ユーザーが希望条件に合致したトラックを見つけるには複数のサイトを何時間も掛けてチェックする必要があった」と指摘。「当サービスでは、蓄積したデータをもとにAIがマッチングする。欲しい車両の条件を登録すると、様々な売り手からオファーが届く」と説明する。

人工知能の「AI」とナビゲーションの「ナビ」を掛け合わせた造語が由来の同サービスには、AI査定機能を搭載。車両の需要動向や適正価格も表示する。「過去の売買データをもとにしており、適切な売却価格を瞬時に把握できる。グラフなどで価格変動を表示するため、買い手側も市場価格をつかめる」。

 

AIによるレコメンド機能やプッシュ通知に加え、チャット機能も用意。「これまで必要だった複数社への確認電話が不要になる。詳細の問い合わせはもちろん、支払いや車両のやりとりも直接行っていただける。仲介業者を挟まないため、『待ち』の状態ではなく、積極的な交渉が可能」。

 

同サービスはプラットフォームで、様々な中古トラック販売店と運送事業者が参加する構想。同本部長は、「いろいろな可能性のあるポータルサイトに育てたい」と期待を寄せ、「海外へ向けても展開したい」と息を巻く。「希望車種や仕様など、細かなニーズに応えたいという思いで開発した。車両に関する課題を抱えられているユーザーに対し、AIを活用して解決に貢献したい」。

◎関連リンク→ 株式会社ステアリンク