多様なライフスタイルに合わせ、自然由来の素材をベースとした機能性甘味料や新たな素材の可能性を提案しているDM三井製糖(東京都中央区)。持続性エネルギー源の糖質「パラチノース」を配合したタブレット「ZUNOUP(ズノアップ)」を商品化している。事業開発部の樫村淳氏は、「ゆっくりと消化吸収されるため、血糖値が少し高い状態が長続きし、ドライバーさんの集中力持続に貢献できる」と説明する。

 

「脳は体重の2%程度にも関わらず、エネルギー消費量は体全体の20%にもなると言われている。非常に『大喰らい』」と表現する同氏。「脳のエネルギー源となるのはブドウ糖だが、その貯蔵量は小さく、15―20分程度で消耗すると言われており、血糖値を少し上げることで、集中力や注意力を上昇させる効果があると報告されている」という。

 

 

「ブドウ糖を配合した商品も市販されているが、ブドウ糖は血糖値が急激に上下する特徴があり、元の値よりも低下してしまうため、『頭がぼーっとする』状態になりがち」と指摘。対して、「パラチノースは穏やかに上昇し、下降する。長時間、集中力を保てるのが魅力」と語る。

 

同社では、トラックドライバー583名にアンケートを実施。集中力の低下など業務中の悩みは「距離」や「シフト制など不定期な勤務」に関連があることが示唆されたという。

 

さらに同社では、この結果をもとに、長距離ドライバーが同製品によって集中力の低下が抑制されるかも検証。「ドライバーさんには、1日6粒を目安に食べてもらった」。

 

結果は、半数以上が「集中力が長続きした」と回答。「効果を感じなかった」は8%にとどまっていたため、「多くの方に効果を実感いただけたのでは」。マーケティンググループの西木健二チーフは、「『タブレット型で食べやすかった』『リフレッシュできた』など好意的な回答も半数以上だった」と付け加えた。

 

「『パラチノース』はあまり耳馴染みがないかもしれないが、30年以上の販売実績があり、おなじみの乳飲料にも使われている。安心して召し上がっていただける」と強調する樫村氏。「ZUNOUPは、すっきりとしたレモン味で、運転中はもちろん、勉強中や頑張りたい時にもお勧め」とも。

 

同氏は、「ドライバーさんが、『ちょっと集中力が切れた』時に手軽に食べていただける製品。ぜひ試していただきたい」と呼びかける。西木氏は、「ドライバーさんをはじめ、物流に携わる方々は、われわれ消費者にとって非常に重要なお仕事をされている。少しでも皆さんの安全運行に貢献できれば」と語った。

 

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