物流施設「LOGI LAND」シリーズを手がけるロジランド(東京都渋谷区)はこのほど、設立3周年を迎え、同社初となる完成物件の披露会を埼玉県羽生市の「LOGI LAND羽生Ⅱ」で開催。荷主や物流企業などを中心に、64社・125名が参加した。

 

「設立3周年で19物件を開発し、うち6物件は竣工済み。驚異的なスピードと言えるのでは」と切り出すのは、同社でリーシングマネージャーを務める村田茉優氏。「市街化調整区域や借地権の物件など、他社が敬遠する難易度の高い土地でも入札に頼らず相対して開発できるのが当社の強み」と語る。

 

同社の小山幸男社長ら創業メンバーは、物流不動産事業において豊富なキャリアや実績を持つ。「そのノウハウを活かした開発と決断のスピードがこの3年の実績につながったのでは」と村田氏は胸を張る。

 

4月21・22日の2日間にわたって開かれた同披露会では小山社長が登壇し、羽生エリアに着目した理由や開発コンセプトについて解説した。開発事業部の佐藤領太課長は、「当社の物流施設をこれほど多くの方々に見ていただく機会は初めてで、羽生エリアの良さや当施設のスペック、賃料を実感いただけたはず」と説明。「『適正賃料』が当社のポリシー。羽生は都心からは少し遠方と思われがちだが、『思ったほど遠くない』という声も多く寄せられた。このスペックでこの賃料という魅力で、テナント募集中の『羽生Ⅲ』への問い合わせもいただいている」と語る。

「当社はこれまで中小規模の物件を多く手掛けてきたが、物件やエリア、条件によっては大型のマルチテナント施設なども開発したい。適正な賃料はもちろん、環境への配慮など、賃料以外のインセンティブも提供したい」と意気込む村田氏。佐藤課長は、「世界的に経済が停滞している中ではあるが、当社のコンセプトやポリシーを守りつつ、物流施設の価値を高めていきたい」とアピールした。

 

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