食品をメーンに営業展開している運送事業者では、コロナ禍でも荷主と交渉して運賃アップに取り組んでいる。

同社は、コロナ禍以前から運賃交渉に積極的に取り組んできた。過去に未払い残業代を請求された経験をもとに、採算の合わない仕事は荷主と運賃交渉し、それに対応してもらえないところは取引をやめていっているという。

同社の社長は「荷主企業も厳しい状況ということは理解しているが、こういう時に歩み寄ってくれる企業と取引していかないと、今後対応できなくなってくる」と話す。実際に「未払い残業で訴えられた仕事の荷主は、運賃交渉に応じてくれなかったため取引をやめた」という。

同社長は「荷主の仕事をしていて訴えられているのに、それでも運賃アップに応じてくれないなら、将来性がなく取引しているだけ無駄」と本音を語る。