センコー(杉本健司社長、大阪市北区)は5月9日、CO2排出削減量・省人化時間を可視化した「物流バス」予約システム九州→関東便のサービス提供を開始したと発表。

 

同社では2021年4月から、路線バスのように気軽に利用できる新たな長距離輸送サービス「物流バス」を運行しているが、今回川崎近海汽船(久下豊社長、東京都千代田区)の大分~清水航路を利用した「10トン陸送車代行輸送」が新たにメニューに加わった。

 

簡単にWebで予約できるシステムを導入するとともに、物流バスのメニューである、「20トントレーラ貸し切り」「積み合わせスペース販売」と今回提供する新サービス「10トン陸送車代行輸送」の利用によるCO2削減量と省人化時間を予約画面で確認できるようにした。

例えば、九州~関東間の片道陸送と海上輸送では約61%のCO2削減(大分港~清水港間相当距離の陸送比)と約20時間の省人化効果が見込める。

10トン陸送車代行輸送とは、九州から関東方面へのトラック輸送で主力の10トン車の代行輸送手段として、大分港から清水港間で20トンシャシーに貨物を積み替えて海上輸送するもので、トラックの長距離走行の削減策として2024年問題への対応を行い、物流業界全体の脱炭素化、省人化の実現を目指す。

また同9日は、「ヒューリックロジスティクス葛西」内で「葛西第2PDセンター」の開所式も行われた。

新センターはヒューリック(前田隆也社長、東京都中央区)が自社開発の物流施設第1号として竣工し、センコーが一棟を賃借して新センターを開設するもの。

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