福田物流(福田忠司社長、大阪府富田林市)は今年1月から、道路上における歩行者優先の取り組み「リスペクト38プロジェクト」に賛同し、活動への参加をスタートさせた。

 

キムラユニティーの木村昭二氏とディ・クリエイトの上西一美氏が発起人となって立ち上げられた同プロジェクトは、道路交通法第38条「横断歩道等における歩行者等の優先」の法令を順守し、「交通事故のない優しい社会」の確立を目指すという取り組み。

同プロジェクトでは、「JAFの調べによると、日本人ドライバーの約80%が、横断歩道に歩行者がいても減速や停止をせずに通過している。この法律を一人でも多くのドライバーが知り、守り、そして広めていけば、歩行者優先の社会がきっと実現できる」と、広く協力を呼びかけている。

「当社では以前からドライバーに対して、歩行者への注意喚起の徹底を指導してきた」と話すのは、福田物流の石本裕介マネージャー。「しかし、たとえこっちが横断歩道で止まっても、対向車が止まらない場合もある。運送業界に携わっていると当たり前の行為でも、一般の車両などに伝えるにはどうすれば良いか考えていたところ、今回の取り組みを知って賛同した」と経緯を説明する。賛同しつつ、取り組みを広げていかないといけないと考えており、荷主企業にも伝えたりしているという。

 

「朝の通勤・通学時に、学生らが横断歩道で待っていても止まらない車を見かけるとヒヤリとする。急いでいるのはわかるが、歩行者優先が大前提であり、優しい運転を心がけてもらいたい」と石本氏。「ウチのドライバーにも、歩行者はもちろん、乗用車に先を譲るなど優しい気持ちでハンドルを握るよう指導している。交通事故がなくなるよう、社会全体で取り組んでいければ」と思いを語る。

 

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