全ト協(坂本克己会長)は3月2日、第199回理事会を都内ホテルで開催した。

開会にあたり坂本会長は「衆参両院の予算委員会で、2024年問題を話題にしているのをテレビで観た。トラックのドライバー不足で、ここ数年のうちに運ばねばいけない荷物の3分の1が賄えなくなる時代が来る、どうするんだと総理大臣に詰め寄っていた。このような上げ潮の時がいつまで続くかは分からないが、ドライバーの労働条件の改善、真面目な事業者がさらに持続して進化するチャンスと捉えて、上げ潮の今、皆さんと一丸となって前に突き進んでいく理事会にしたい」と述べた。

また、外国人労働者の件について、バス業界、タクシー業界も登用する方向で取り組むことになり、トラックと3団体でそろって取り組んでいくよう4月から準備に入ることを報告し、高速道路の割引の件や過労死の問題、特にトラック運送業界の多重構造の問題に対し抜本的な改革を求め、「荷主と元請けと我々運送事業者に、大手メーカーの専属の子会社や利用運送業もいれて、悪しき水屋には業界から出ていってもらう」と方針を話した。

来賓として同席した国交省の堀内丈太郎自動車局長も「まさに追い風の吹いている今が良い機会だと思うので、皆さんにも頑張っていただきたい」と述べ、標準的運賃についての協力も求めた。
議題はすべて原案通り、承認された。また、定款第27条に基づく業務広告、令和5年度の主要会議・行事開催日程についても報告が行われた。

また同日開かれた「全ト政連春季懇親パーティー」には自民党トラック議連の細田博之会長や公明党トラック議連懇話会の北側一雄会長、山口那津男代表、厚労省の加藤勝信大臣など多くの国会議員らがあいさつした。

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