阪南倉庫(大阪府堺市)の堀畑浩重社長はこのほど、流通科学大学(神戸市西区)で行われた寄付講座で講師を務めた。

流通科学大では「業界研究・企業論特別講義(物流)」という講座が行われており、これは年15回の講義に各回、様々な物流会社が登壇するというもの。そのうち「倉庫」の回での講師として、堀畑社長が抜擢された。

講師を務めるに至った経緯は、同社長が懇意にしている大阪産業大学の浜崎章洋教授からの紹介であったが、「これからの物流を担う人たちが増えてくるようになれば嬉しい。そこに協力できるようであれば」(堀畑社長)との思いから快諾したという。

教室で約50人、リモートで約100人が受講し、「倉庫業の役割」とのタイトルで進められた講座では、まず堀畑社長が「なぜ倉庫業で働いた」のかという自己紹介からスタート。その後、会社概要や業界イメージ、「経済活動の変化にどう対応してきたのか」という倉庫の機能と歴史、ロジスティクスの本当の意味と続き、最後に「これからの倉庫業と当社の考える形」でまとめた。

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堀畑社長は学生に向けて、「コロナ禍ではあるが、皆さんとお会いできて、倉庫業の未来をお伝えすることができて心から感謝している」と謝辞を述べ、「コロナ禍でも『こんな時だからこそ何ができるだろうか』など前向きな経営者は多い。皆さんも何か興味があることにどんどんチャレンジして、すばらしい未来を切り開いて頂ければ」と激励した。

講義後には質疑応答の時間が設けられたが、倉庫業に対してや経営に対して、コロナに対して、堀畑社長が物流を学ぶために留学したことに対してなど多数の質問が寄せられ、関心の高さがうかがわれた。

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