静岡ト協(佐野寛会長、タカキュー)は、牧之原市内の県立相良高等学校でスケアードストレイト方式の安全教室を開き、1年生と3年生の生徒およそ200人がこれを受講した。

スケアードストレイト方式とはスタントマンによってリアルに再現された事故を視覚的に体験して危険性を認知するもので、同協会では「高校生向けに効果的な安全教室はできないか」という考えのもと企画。同方式の安全教室は今年度が初の試みで、10月8日には今回に先駆けて掛川市内の県立横須賀高等学校でも行われた。

快晴のもと屋外で展開されたプログラムでは主に自転車と歩行者の事故へ焦点を当て、自動車、バイク、そしてトラックといった車両との遭遇で引き起こされる9パターンの事故を再現。大きな音とともにスタントマンが宙を舞うシーンでは生徒らからどよめきが起こり、事故発生時の前段階からその後の対処までを各シチュエーションで忠実に伝えて注意を促した。

 

現地で一部始終を見守った県ト協交通対策委員会副委員長の小碇明氏は感想にふれ、「インパクトがあったしテンポもよく、わかりやすかった」とコメント。また「衝撃的だった」と振り返った事故シーンをあげては「低年齢層ではショックが大きい可能性があると感じた」と述べつつも内容については手応えをのぞかせ、「今後も引き続き協力していきたい」と意欲を示した。