令和3年度のトラックの日行事について、新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響により、各地で大規模なイベントは開催が中止された。そのような中、大阪府トラック協会(中川才助会長)では、例年のトラックフェスタに代わる事業として、「パラパラ漫画アニメーション動画」を作成し、同協会のYouTubeチャンネルにアップしている。公開から約2週間で再生回数は10万回を超え、注目を集めている。

 

タイトルは「モノクロだった僕の毎日に」。動画は、就職活動に苦戦する青年が、トラック運送業界に就職し、トラックドライバーとして最初は苦労しながら日常を過ごしていく中で、次第にトラックドライバーの仕事の魅力や、やりがいに気付きはじめる、というストーリーとなっている。1分15秒の動画の中で、若年層にも分かりやすくトラックドライバーという仕事の魅力を表現している作品だ。

 

中学生や高校生などといった青少年に周知するため、各種SNSで広告配信。今後は、動画のQRコードを記載した除菌シートを配布する予定となっている。なお、大ト協のYouTubeチャンネルでは、「コロナに負けない! トラック運送業界シリーズ」や、「活躍する若手ドライバーシリーズ」などの動画もアップされている。

 

アニメ動画完成に笑顔 青年部会の林英司部会長

 

「トラックの日までの完成を目指し、間に合わせるのにタイトなスケジュールであったが、無事に仕上がってほっとしている」と笑顔で話すのは、大ト協青年部会の林英司部会長(宏栄産業)。トラックの日の事業として大ト協では「パラパラ漫画アニメーション動画」を作成したが、広報委員会のお手伝いという形で、実働部隊として取り組んだのが青年部会だった。

 

「時代を担う人たちに向けて何かできないか。『パラパラアニメ動画はどうですか?』と広報委員会に提案したら、それでいきましょうとなった」と振り返る林部会長。将来の運送業界を担う中高生といった学生をターゲットにし、原案や、アニメーターとのやりとり等は青年部会で進めた。「運送業界の現状についてアニメーターに説明するのも大変だった」と苦笑いする。7月末から取り組みをスタートし、協会・青年部会一丸となって完成にこぎ着けた。

 

動画のタイトルは「モノクロだった僕の毎日に」。「就職する際は不安に覚えることもあるだろうが、実はやりがいもあり人に喜ばれる。運送業とはそういう仕事であるということを伝える内容で、動画を観た人がそんなイメージを持っていただければ作成した甲斐もある」と林部会長。動画はYouTubeやTwitterで視聴できるが、広告宣伝にも力を入れ、YouTubeでは12月10日現在で約13万回も再生されるなど大きな反響を呼んでいる。

 

◎関連リンク→ 一般社団法人大阪府トラック協会 YouTube