暁興産(伊藤康彦社長、三重県三重郡川越町)では、全国的な新型コロナ感染者数増加の波を受け、感染予防対策を強化。横乗り時に着用するマスクをN95規格に切り替えるなど、ドライバーが安心して働ける環境づくりに取り組んでいる。

 

きっかけは「ドライバーさんからの『不安だ』の一言だった」と伊藤公一専務は話す。実際に他の事業所で横乗り後に教育担当者が陽性と判明した事例もあり、横乗り時のコロナ対策を真剣に考えるようになったという。

 

感染リスクを下げるための現実的な対策として伊藤専務が重要視したのは換気とマスク。同社では以前からCO2センサーを活用し効果的な換気に努めており、キャビン内も同様に窓を開けて外気を取り入れることで換気を促している。また、不織布よりもウイルス捕集力の高いN95マスクを着用し、リスクの低減を図る対策に乗り出した。そのうえで低濃度オゾン発生器を使用するが、これについては「効果より安心感」と伊藤専務。

さらに同社はドライバーのワクチン接種予約をサポートしており、接種率は9月中に8割を超えた。伊藤専務はコロナ対策に関して「いざという時のために、今後も生真面目にやっていかなければ」と日頃の対策の重要性についても言及した。

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