㈱中村重機(滋賀県高島市安曇川町青柳1755―6、設立1990年=平成2年7月2日、資本金1500万円、中村俊明社長)は11月2日、大津地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には西村一彦弁護士が選任されている。

 負債総額は約1億300万円。

 1981年5月に個人創業した企業で通算40年の業歴を数えていた。事業内容はクレーン作業一式のほか、貨物自動車運送業も併営、地元の建設業者中心に営業地盤を構築。2013年6月期には売上高約6500万円を計上していた。しかし、2014年6月期の売上高は約2800万円にとどまるなど業況は厳しく、その後も業績悪化に歯止めが掛からない状態が続いた。長期低落基調が続いていたところ、新型コロナウイルスの感染拡大によって住宅建築市況が一層低迷。ついに限界に達したことで今回の措置を採った。

 (東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)