武部総合行政事務所(大阪市中央区)はこのほど、「標準運送約款、運賃料金、監査手順」を出版し、運賃交渉や運送約款を多くの運送事業者に理解してもらえるように訴えかけている。

今回の出版本は、運送約款変更に伴い出版。内容も標準貨物自動車運送約款の解説から標準的な運賃の考え方、貨物自動車運送事業法改正要点と監査手順などを解説している。武部宗晴行政書士は、「運送約款を知らずに運送契約をしている事業者さんも多く。運賃が荷主の言いなりになっているケースもある」と指摘し「本に書いてある運賃は、数年後に必要なる料金。適正な運賃をもらうためにも読んでいただきたい」と話す。

また、昭和の憧れの職業だった運送が平成・令和になって魅力のない職業になっただけでなく、人手不足や高齢化、働き方改革で赤字産業になっていることを指摘し、「運送そのものが変わる世の中になった。高品質を維持しながら新しい形を作らないといけない。そのためにも約款を理解してもらい運送業が今までと違うものを提供するだけでなく、荷主企業に約款などの説明できる人材が必要」と述べる。

さらに、監査基準や処分基準も細かく解説しているだけでなく、本をWEBで購入した方には解説動画を閲覧できるパスワードとURLを伝え動画による解説も行う。「本を読んでもわかりにくい部分などは、動画を見て理解できるように、今までとは違う形で学んでもらえるようにしている」と説明する。

武部行政書士は「今取り組めることとしてコロナ後にどのように対応していくかを考えないといけない。業界で生き残るためにも色々なことを学んでいただきたい」と呼びかける。

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