【中部】日本流通システム(山本文和社長、愛知県瀬戸市)はこのほど、会員制物流情報サイト(物流マッチングサイト)、「つみにドットネット」を開設。その運用を開始した。

「『自社便を他社便へ変えたいが、どこか良いところはないか』という問い合わせを受けて、そんなマッチングサイトがあれば良いと思った」と考案者である山本社長は語り、荷主と運送会社、もしくは運送会社同士を結びつける同サイト設立の経緯に言及。コンプライアンスの強化で同様の動きが加速する流れも予想し、需要の高まりに期待を寄せる。

同サイトは掲示板方式を取って定期便案件を中心とした情報を提供。「毎日のぞきたくなる『定期物流案件情報サイトのナンバー1』を目指す」との姿勢で軽貨物からトレーラ便まで、幅広い層をターゲットとする。

10月1日からサイトは正式オープンとなっているが、オープン記念で当面は登録月の会費が無料で、新規利用者への間口を広げる。同社では「なるべくわかりやすいサイトにしたい」と利用者目線での使用感を心がけており、コロナの影響で低下が懸念される運賃の適正化を促して「運送会社が健全な運営ができるような環境を構築していきたい」との考えを明かす。

山本社長は「サイトを通じて荷主の掘り起こしができれば良い。経営を安定させる意味でも定期便は有効な軸となる。運送業界へ携わって30年だが、日本全国の方に知ってもらい、活用いただきたい」と今後の展開へ意欲を示している。

◎関連リンク→ つみにドットネット