南日本運輸倉庫(大園圭一郎社長、東京都中野区)では、2021年度の新卒採用からアスリート社員を積極的に採用し、その第一号として入社したのが女子ボウラーとして実績を積み重ねている坪井美樹さんだ。現在は、埼玉県・戸田統括本部の人事・労務本部、人事総務部に配属され、南日本運輸倉庫の社員と女子ボウラーの「二足の草鞋」で日々頑張っている。

 

坪井さんは「大学では学生連合という団体に所属し、同学年の方たちと試合に出て、良い結果をたくさん残せた。大学3年の頃から、仕事とボウラーの両立を希望するようになり、4年の時には『このまま辞めたくない、アスリートとして続けていきたい』と強く思っていたので、今の環境は本当にありがたいと思っている」

坪井さんの仕事は新卒採用のサポート業務。高校訪問や職場訪問のほか、費用の集計や社宅の手続き、福利厚生関係の連絡等。

 

一方、平日は就業後に週の半分以上をボウリングの練習とリーグ戦で戦い、土日もボウリング三昧という女子ボウラーの顔も持つ坪井さんだが、「仕事を終え、試合に向かう私を大園社長も応援してくださり、いつもお菓子の差し入れと共に『頑張ってきてね』とお声がけくださるのが励みです。ユニフォームの胸には社名もつけているので、会社を背負っているんだと頑張っている」とも。ボウリングでの目標は「来年の栃木国体に埼玉県代表として出場すること。今年の国体予選は後一歩で埼玉県代表入りを逃してしまったので」と悔しさを滲ませる。

 

大園社長は「モチベーションアップの後押しと、それを維持するインセンティブを提供し、社内をやる気にしてもらえたら。モデルケースとしてキャリア確立のマネジメントサイクルとし、新卒の社員たちが相談しやすい年の近い先輩、目標にしやすい先輩という立場を任せることで、若い人材の確保・定着につなげていきたい」と語る。

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