弁護士法人常磐法律事務所(神奈川県横浜市港北区)は2月5日、「事業承継」をテーマとしたセミナーを開催した。同事務所の新横浜代表パートナーの峯崎雄大弁護士が講師を務めた。

まず始めに、事業承継を取り巻く環境を説明。経営者の高齢化や後継者不足が深刻化しており、「近い将来大廃業時代がやってくる」と予想した。また、廃業と事業承継を比較し「早期に事業承継を検討していれば、廃業しないほうが良かったケースが相当数ある」と指摘した。

第二部は事業承継の進め方を解説。後継者探しについては、親族内承継、役員・従業員承継、第三者承継(M&A)それぞれのメリットとデメリットを伝えた。また、承継する場合にネックとなる経営者保証に関連し、「経営者保証ガイドライン」について紹介した。

円滑に事業承継するためには会社の「磨き上げ」が重要と強調。具体例として、会社の強み作りや資産・負債関係の整理、内部体制(ガバナンス)の構築などを上げ、後継者が「引き継ぎたい」と思う魅力ある会社にしていく重要性を説いた。

第三部は事業承継の失敗事例を取り上げて解説。経営者の病気で急遽引き継いだために最終的に廃業となったなどの事例を紹介。専門家の立場から、「どうすれば良かったか」をアドバイスした。

同様のセミナーは4月9日にも開催を予定している。

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