川端運輸(川端章代社長、奈良県大和郡山市)は今年度から、社内木鶏会をスタートさせた。

社内木鶏会とは、致知出版社が発行する月刊誌「致知」をテキストに、会社内で人間学を学ぶ月例の社内勉強会のこと。その目的は、「美点凝視」の精神でお互いがお互いの素晴らしいところを見つめて認め合い、そしてお互いがお互いを尊重しつつ、共に人間的に成長することだと考えられており、現在、国内外1200社の企業に導入されているという。

「本を読む力」「文章を書く力」「スピーチする力」「人の話を聴く力」「人の長所を見つける力」の5つの基礎力が身につくとされる社内木鶏会。川端運輸では、「社風をより良くするために取り組むことにした」と経緯を説明する川端社長自身も、毎月参加して進めている。

同社ではこれまでも、様々な勉強会や福利厚生の活動を行ってきたこともあり、「木鶏会も始めてみたら、みんなきちんと取り組んでくれている。感想文をびっしり書いてくれるドライバーもおり、そうした前向きな姿勢が嬉しかった。これまでの、『学ぶ』という風土づくりをしてきたことが身になっているのを実感できた」と満足した様子で話す。

「この業界は今後、人材不足が加速することが予想されているが、働く条件だけでなく、社員一人ひとりの人間性の向上が重要となる」と語る川端社長。「そのために始めたのが木鶏会であり、これからも、社員がしっかりと成長できる職場環境にしていきたい」と目を輝かせる。

◎関連リンク→ 川端運輸株式会社