「国道の片側2車線の登坂路で大型トラックを追い越したら、その直後からあおり行為を受けた。停車したら暴言を吐かれ恐怖を感じ110番した」「中央道下り線を走行中、トレーラがあおり行為をした後、追い越して行った。その後、上り坂で速度が落ちたので追い越そうとしたら、ジグザグ運転をはじめ、追い越させないようにしてきた」ーー。

 

いまだに社会問題となっているあおり運転や危険運転。前述のような苦情もト協へ届いている。厳しく指導している運送事業者も多いが、SNS上では、トラックドライバー同士のトラブルや並走に苦言を呈す投稿も散見されている。

 

ドライブレコーダーの販売と映像解析、安全運転教育を手掛けるマーベルオートサービス(東京都板橋区)の立花祥宏社長は、「あおり加害者の供述はだいたい共通しており、『相手が先にやってきた』『進路妨害された』『割り込まれた』『ノロノロと走行していて交通の流れを乱していた』といったもので、『自分こそが被害者』と主張する」と指摘。「加害者のくせに被害者面するなんて厚かましいと憤慨される方も多いと思うが、これこそが、あおり運転をしてしまう人間の考え方」とし、「あおり運転が問題視されるきっかけとなった東名高速での事故や話題になったガラケー女とあおり男の事件も、最初はこのように供述していた」という。

 

「あおり運転をする人の心理は、『まず相手が先にルールを犯した、マナーが悪いと感じ、そして、自分が迷惑をかけられたと思い込み、その仕返しとして、警告と報復をする』というもの。あくまでも悪いのは相手であり、自分の主張は正当で、行為は正義だと思っている。あおり運転だけでなく、ほとんどの交通トラブルは同じ理由で起きている」。

 

トラックが同業者や一般車からあおられるケースもあるが、あおり運転被害者にならないためにはどのようにしたら良いのか。同氏は、「きっかけとなる行為をしないようにすることが重要」とし、「接近した状態で割り込みをしない」「相手からあおられたと感じたら先に行かせる」の2点を挙げる。

 

「信号の無い一車線道路や追越車線をいつまでも走っているとあおられやすくなるが、『早く行け!』という意思表示をされているのに『あおる方が悪い!』と頑として道を譲らないのは、結局、自分の正義を押し付けているのと同じ。もちろん、あおる方が悪いが、このような状況では会話もなにもないので逃げるが勝ち。関わらないことが大切」と諭す。

 

同氏は、「怒りの感情からくる警告や阻止という行動は絶対に避けるべき」とし、「イライラする前に休憩などを取り、離れるのが理想。これは休憩のサインだと前向きに捉え、コンビニで一服するなど心を落ち着かせてほしい」と呼び掛ける。

 

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