CBC(東京都中央区)は、胸に貼るだけのウエアラブル生体センサー「Mi Cardio health」を製造・販売している。心拍情報、体表面温度計、超高精度3軸加速度計の3つのセンサーを内蔵しており、「睡眠解析(無呼吸症候群のスクリーニング検査)」や「時間毎のストレス解析」などが簡単に行えるという。

 

50mm四方の正方形で厚さは15mm、重さ40gと小型・軽量でコードレスを実現した同製品。同社の新規開発グループでマネージャーを務める小倉大氏は、「胸に貼り付け、24時間計測することで、無呼吸症候群のスクリーニング検査以外にも、心拍、呼吸数、脈の乱れ、自律神経、皮膚温度、消費エネルギー、体動など体の内面をチェックできる」と胸を張る。

 

 

計測した心拍情報や加速度センサーのデータを解析したレポートでは、脈の乱れや呼吸数、ストレス度、睡眠の質などを詳しく解説。中村新一課長は、「ストレスや睡眠の質などを見える化することで、自身の身体の状態を客観的に把握できる。発病に至らない『未病』のうちに改善に繋げられれば」と語る。

 

検査プランは、「睡眠」「ストレス解析」のどちらかを選ぶ個別解析と、「全解析」の3種類。「全解析の場合は、入浴後に貼り、翌日の入浴前までの24時間を計測する」とし、「睡眠時無呼吸症候群は脳卒中など様々な疾患につながりかねないため、まずは睡眠のみのプランからお試しいただくことを推奨している」と語る。

 

同氏は、「睡眠の質はもちろん、ストレスも健康と切り離せない要素。個人差はあるが、半年に1度、月に1度など、定期的に検査を」と呼びかける。

 

「取得できるデータの正確性と装着性、快適さが魅力」と語るのは佐藤知大課長。「これまでは鼻や口に装着するタイプが主流で、違和感が強く、『普段通りに眠れない』とよく聞くが、当社の製品は胸に貼るタイプで小さく薄いため、さほど気にならないはず。寝返りで外れたという声も聞いていない」。

 

「ドライバーさんは職業柄、不規則な生活にならざるを得ない部分がある。とは言え、病院で検査を行うとなると1日がかりになってしまい、なかなか難しいのでは」と運送事業者に寄り添う一同。「国交省の2021年度『事故防止対策支援推進事業』で過労運転防止の補助対象機器に認定され、11月末までの期間限定でコストを抑えて導入いただける」とも。「機器購入以外にも、レンタルプランも用意している。従業員のヘルスケアに取り組む第一歩として、検討いただければ」と語った。

 

◎関連リンク→ Mi Cardio health