佐川グローバルロジスティクスは8月4日、東松山SRC(埼玉県東松山市)の生産性向上を目的に、次世代型ロボットソーター「t-Sort」とRFIDシステムを導入したと発表した。

同社は、SGホールディングスグループでロジスティクス事業を展開。東松山SRCでは、現場の特性上、繁閑差が大きく大掛かりなソーターを導入してもコストがかかる割にはかえって非効率となることから、人による仕分け作業をメインで行っていた。「t-Sort」は、無人搬送車(AGV)により物品を搬送し、少人数、短時間、大量の仕分け作業を実現する次世代型ソーターシステム。

繁閑に応じて使用するロボット台数を変更することで処理能力の調整やコストの流動化、また従来型のソーターと比べ導入までのリードタイム短縮や省スペース化が可能なため、東松山SRCのオペレーションに最適と判断し35台を導入した。

また、現場では、従来ハンディターミナルで出荷作業を行ってきたが、ハンディターミナルを使用する場合、複雑な操作が必要になるため、「t-Sort」導入に合わせて商品のスキャニング方法にRFIDシステムを組み合わせ、入力作業を簡略化。新規就労者の早期戦力化とハンディターミナルの操作習得に必要な教育時間の7割削減を実現した。

同社では、この結果を踏まえ、さらに作業のバッチ単位構成の見直しやシュート割付の改善、RFIDスキャナーの改修なども進め、「今後はアパレル用品に限らず、その他商材の出荷や返品作業への検証を進め、全国の拠点での導入も検討していく」としている。

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