TCI(大阪市淀川区)は、トラックパーツの出張取り付けを行う新サービス「トラサポくん」を6月から開始した。ドライブレコーダー、バックカメラ、バックセンサーなどの安全管理機器をはじめ、グリルやバンパーなどのメッキパーツ、マーカーランプ、テールランプ、カーナビ、ETCなども取り扱い、車種や車両条件を問わず対応可能だという。尾崎俊行社長は、「トラックが車庫に止まっている時間があるなら、こちらから出向いてその場でまとめて取り付けを行った方が、稼働を止めることなく効率も良い」と語る。

「ドライブレコーダーやバックカメラ、バックセンサーの要望がトラックユーザーから増えてきたが、純正品以外の認知度が低い」と現状を分析した上で、「価格が純正品の2分の1程度の製品もある。取り付けできる技術者を自社で抱えている強みを生かし、製造、販売、取り付け、アフターフォローまでを一貫して手がけようと考えた」とサービス開始の経緯を語る。

 

「製品を『売るだけ』の代理店も多いが、買ったあとの取り付けが重要。トラックでも箱車やウイング車、冷凍車といろいろな種類があり、架装によっても工程が変わってくる」とし、「ユーザーにとって高い工賃は大きな負担になる」とも。「これまでトラック中心でやってきて、メーカーや架装会社、整備業者とのつながりもあり、架装や電装のことは把握している。安く提供できるのも強み」。

自社ブランド製品は取付工賃が無料。ドライブレコーダー搭載型のワイヤレスバックカメラシステム「SPOT CAMERA」は、中国で生産することで純正品の半額程度の価格を実現。バックカメラ義務化の流れを見据えた製品で、同社が販売から取り付けまでを全て担い、工賃を無料とすることで、「ユーザーに余計な負担をかけない」。

 

これまでに乗用車、トラック合わせて2000台以上の取り付け実績があるという同社。サービス名には、「トラックをトータルサポートする」という意味が込められており、外注業者の協力も得て全国で展開している。「1台でも多くの車両に、コストを気にすることなく機器を導入いただき、現場の安全管理に役立ててほしい」。

同社ではアフターフォローで使い方の指導まで行うという。「いざというときに役に立つ、『確実に使えるもの』を提供する」のが信念だ。

 

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