定期案件に特化した荷主と物流企業の人力マッチングサービス「クルクル」を展開しているエスワイ・リンク(千葉県柏市)は、貨物追跡サービス「イツクル」のダウンロード版を販売開始した。イツクルは路線便および宅配便をメーンに、個別または一括で貨物状態と履歴が確認可能な貨物追跡ツール。全国どこでも配送状況を確認でき、BtoCやBtoBのどの事業体においても活用されている。物流企業のみならず、荷主企業自ら配送状況を確認できる。顧客対応の効率化や付加価値サービス、また運送業者の評価などにも活用場面が広がっているという。

今回のダウンロード版発行により、エクセルでデータ出力が可能となりユーザー企業の都合に合わせ編集可能となった他、出力スピードも上昇。1000件分の貨物状況を追跡表示するのに従来のクラウド版では6分要したところ、ダウンロード版では2分まで短縮。追跡可能企業も22社から34社に増加し、ユーザー企業の手元でより使いやすい形へと成長している。現在、イツクルのユーザー企業はおよそ100社。

やはり多くが貨物追跡の重要性を認めており「受注した商品がお客様の手元に届くのは当然のこと。貨物追跡で遅配などを察知しアフターフォローの連絡を入れることが関係づくりには重要と考えている」「今後は物流センターの供給能力や顧客満足度をはかる指標として重要視している」とコメントを残している。中には自社でのプログラミング、マクロを試みた企業もあったが、物流企業側プラットホームの更新のたびに対応が必要となるなど課題を残していたという。

そのため各社ともに導入前は必要に応じて運送会社へ1件ずつ確認していたケースが多く、導入後ユーザー企業は「委託先に支払っていた追跡費用が不要になった」「主要代理店程度(5社)までしか追跡できなかったが現在は全店舗(50社)全て自力で追跡可能となった。配送トラブルを事前に察知するなどトラブルの回避にも貢献している」などとしており、現在はサプライチェーンの把握に貢献しているとのこと。迅速に貨物を追跡可能な点も働き方改革が全業界で進められている中においては顧客へのレスポンスの早さを助ける点と共にユーザー企業から評価されているようだ。

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