サントリーホールディングスは今月中旬から、グループ会社のサントリーMONOZUKURIエキスパートとユニ・チャームが、物流における環境負荷低減を目指し、静岡―福岡間の鉄道コンテナによる商品輸送の一部を共同で実施し、本格稼働させる。

サントリーグループは気候変動対策として、2050年までに温室効果ガス排出の実質ゼロを目指し、さまざまな取り組みを進めている。物流においては、人手不足、配送量の増加、働き方改革への取り組みなど、とりまく環境が大きく変化し、持続可能な物流の実現を重要な課題の一つとしている。

同社はこれまでも、物流効率の向上や、先端技術を活用した業務の自動化・省力化などのスマートロジスティクスを推進し、労働負荷の軽減、環境負荷の低減などに取り組んできた。北海道帯広エリアにおける日清食品との共同配送、他の企業と協力し、原材料の輸入用コンテナを効率的に利用するコンテナラウンドユース、ビール4社でのモーダルシフトの取り組みなど、他社との共同物流にも積極的に取り組んでいる。

今回、静岡の出荷拠点から配送されるサントリーの飲料全般と、静岡で生産されるユニ・チャームの衛生用品を、鉄道コンテナに同載し、福岡の各物流センターに輸送する。重量荷物である飲料と軽量荷物である衛生用品の組み合わせで積載効率を上げることができる点、年間を通じて物流量のピークが異なる点など、両社にとってメリットが見いだせることから、今回の共同輸送が実現した。週1回の共同輸送により、CO2排出量を両社合計で年間約2トン削減できる見込み。

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