中古トラックの販売・買取を手掛けるリトラス(津田猛社長、東京都港区)は1日、群馬県佐波郡玉村町に東日本工場をオープンした。前橋南ICから車で5分の好立地に新設された同工場は、敷地面積が7905平方m(2391坪)で、中古車の架装だけでなく、セルフボデー、ムービングフロア、同トレーラ、チップダンプなどオリジナルの新車架装も手掛ける。

 

 

工場は架装8レーン、塗装2レーンの構成で、塗装ブースにはリフトを設置。各ブースはロングダンプも上げて架装・袈修できるように広めに設計されており、奥行きだけでなく天井の高さも確保している。

 

 

また、集中配管で各レーンに2か所ずつのガス・エアー・アセチレン・溶接機を設置。100V・200Vの電源も完備し、準備時間の短縮による生産効率の向上を実現している。

 

 

工場長の山崎努氏は、「当社では、車両・部品の仕入れから納車までの流れを自社の基幹システムで一元管理しているが、新工場では、レーンごとに誰がどんな作業をし、予定に対してどのような進捗になっているかが見られる工程管理システムも導入した」と説明。「部品在庫とも連動しており、発注の指示までリアルタイムに出せる。事務所には工場全体の稼働状況を見られるように大型モニターも設置した」と胸を張る。

 

 

今後の展望について同工場長は、「今まで福井で架装・塗装していたが、関東エリアに工場ができた強みを生かし、これまで以上にユーザーの要望を細かく対応できるようサポートしていきたい」と意気込む。津田社長は、「新工場完成で東西2か所の架装体制が構築できた。生産能力を現状の2倍にして、東日本と北日本の顧客の利便性を高めていきたい」と付け加える。

 

同社長は、「半導体不足からの新車納期遅れはなかなか改善されておらず、新車価格も大幅にアップしている。それに伴い、中古トラックの良質車は市場でも減少傾向で相場も上がっている」と説明。「車両の入れ替え需要も減少傾向だが、直ぐに車両が必要になった時に中古車は役立つ。弊社でも国内9拠点に常時1000台以上の在庫を保有しており、いつでも対応させていただく」と語る。

 

また、「オリジナル車両の製作では、納入先のユーザーに問題点や改良点をヒアリングし、使い勝手を一番に考えて常にブラッシュアップし続けている」と自信を見せる。

 

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