鶴信運輸(陰地智行社長、岡山市中区)は2021年2月にスワップボディーコンテナ車の1号車を導入して以降、増車を続けて現在は8台を保有。この先も拡充する計画だが、新しいチャレンジとして今年からスワップ車を活用したJRコンテナ輸送も開始する。

JRコンテナ用に作られたアタッチメントをスワップ車に取り付ける方式で、貨物駅からのローカル配送を手掛ける考え。アタッチメント自体に厚みはあるものの、通常の高床車両で扱っているサイズのコンテナであれば対応可能。当面は4台体制での運行を予定しており、営業拠点の周辺にあるコンテナ基地の需要を見ながら車両を配置していくという。

「国が鉄道(コンテナ貨物)などモーダルシフトの推進を掲げているが、わが社でも2024年に合わせて近距離の業務の創出に取り組んできた。ただ、鉄道コンテナの専用車となると無駄も多い」(陰地社長)と、スワップ車を複数の仕事で使い回せるスタイルを選択。代替えの時期となる5~6年経過をめどに、スワップ車を幹線輸送から地場での使用にシフトする方針。

 

「ドライバーが長く勤めたいと思う環境づくりや、ワークライフバランスを考えた職場を実現するための取り組みの一つ。長時間、重労働といったイメージが強いが、魅力ある業界であることを発信し、若手の従業員を確保できるように貢献したい」(同)と話している。

 

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