松江の配食ビジネスが直面する厳しすぎる現実

テルヤン:なぁカズキ、島根県でお年寄りにご飯届けてる会社があるんやけどな、話聞いたらビビったわ!

 

カズキ:ほう、何がそんなにビビる話やねん?普通に良い商売やないか。

 

テルヤン:それがな、家から家への移動時間が8分半から9分かかるんやて。それでギリギリ採算ラインやねん。せやから10秒でも遅れたらもう赤字や言うねん!

 

カズキ:10秒て!そんなシビアな世界なん?もはや秒刻みやないか!

 

テルヤン:せやろ?モルツウェルっていう会社が松江市で「ごようきき三河屋」ってサービスやっててな、朝昼晩の食事を一人暮らしのお年寄りに配ってるんやけど、同時に安否確認もしてるんやて。

 

カズキ:なるほどな。でも儲からんのやったら、なんでそこまでして続けるんや?

 

テルヤン:代表の野津さんって人が言うには「儲からない商売だけど重要じゃないですか。故郷を守っていくための食のインフラです」ってことらしいわ。

 

カズキ:ええ話やないか…でもそれ、ビジネスとして成り立たんかったら元も子もないやろ。

 

お弁当配達にプラスして荷物も運ぶ工夫

高齢者向け配食サービスの配達風景
画像: Pixabay

テルヤン:そこでや!この会社、めっちゃ頭使ってるねん。弁当配るついでに色んなもん一緒に運んでるんやて。

 

カズキ:ついでにって、どんなもんや?

 

テルヤン:Amazonの荷物やったり、クリーニングの集配やったり。さらに電球交換とか灯油運びとか、お年寄りの困りごと全部引き受けてるんやて。買い物代行もやってるし。

 

カズキ:おお、それは賢いな!一回の配達でいろんなサービス詰め込んで効率化してるわけやな。

 

テルヤン:そういうこっちゃ。地元のスーパーとか小売店とか、20社以上と協力して共同で受注して配達してるんやて。これがシェア物流ってやつやな。

 

カズキ:なるほどなぁ。一つの配達ルートで複数の用事済ませることで、コストカバーしてるわけか。それでも10秒遅れたらアウトって、どんだけカツカツやねん。

 

テルヤン:地方の物流って、都会と違って家と家の距離が遠いからな。どうしても移動時間かかるし、効率悪なるんよ。

 

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震災経験が生んだ地域を守る決意

カズキ:ところでや、なんでこの会社はそこまで地域のために頑張ってるんや?

 

テルヤン:それがな、2011年の東日本大震災がきっかけやねん。野津さんは震災の次の日にトラック2台チャーターして東北入りして、約2週間かけて14か所くらいの孤立した介護施設に食材届けたんやて。

 

カズキ:マジか。それはすごい行動力やな。

 

テルヤン:そん時に陸前高田の被害見てな、「島根も時間軸が違うだけで、同じように疲弊をしている」って思ったらしいわ。

 

カズキ:なるほどな。確かに地方の過疎化って、ゆっくり進む災害みたいなもんかもしれんな。

 

テルヤン:せやねん。そこから「故郷を守るためにできることは何か」って考えて、まずNPOに参加してな。そこから買い物弱者支援事業スタートさせたんやて。

 

カズキ:買い物弱者って、お店まで行けんお年寄りのことやろ?

 

テルヤン:そうそう。食事届けるだけやなくて、買い物が難しい高齢者を支えて、地域の暮らしに欠かせない物流そのものを守る仕組み作ってるわけや。

 

田舎の物流インフラ維持には覚悟が必要

高齢者向け配食サービスの配達風景
画像: Pixabay

カズキ:でもこれ、他の地域でも同じ問題起きてるんちゃうか?

 

テルヤン:そら間違いないわ。日本全国の地方都市で高齢化進んでるし、物流業者も人手不足やからな。

 

カズキ:配達する人もおらんくなるし、配達される人ばっかり増えるっちゅう悪循環やな。

 

テルヤン:せやねん。でもこの会社みたいに、高齢者施設向けの食材製造から給食、配食、厨房コンサルまで一貫してやってる強みがあるから続けられるんやろな。

 

カズキ:「食×デジタル」で高齢化社会支えるって言うてるけど、デジタルだけやなくて、やっぱり最後は人が届けんとあかんもんな。

 

テルヤン:ほんまそれ。いくらAIとか自動化進んでも、お年寄りの安否確認とか、困りごと聞いたりするんは人間がせなあかんわ。

 

カズキ:結局、効率だけ追求したらこういう地域サービスは成り立たんのやな。でも10秒で赤字って聞くと、ほんまギリギリで頑張ってるんが伝わるわ。

 

テルヤン:地方の物流守るんは、もはやボランティア精神だけやなくて、ビジネスモデルの工夫と地域全体の協力が必要やっちゅうことやな。ワシらも将来お世話になるかもしれんしな。

 

カズキ:ほんまやで。こういう取り組みがあるから、地元で安心して歳取れるんやもんな。応援せなあかんわ!

 

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出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/632b901bedd4c61cf1aeb0b09cbbe2c5ec42beac

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