また同じ轍を踏むんちゃうか?制度設計の分かれ道

テルヤン:なぁカズキ、28年6月までに導入される適正原価制度の話やけどな、これ大丈夫なんか?

 

カズキ:どういうことやねん?新しい制度できるんやろ?

 

テルヤン:それがな、有識者検討会で話し合われとる内容見たらな、また中途半端なもんになるんちゃうかって心配の声が上がっとるねん。

 

カズキ:中途半端って、具体的にどういうことや?

 

テルヤン:せやねん。今ある標準的運賃っちゅう仕組みがあるやろ?あれと同じように実効性のない制度になったら意味ないやんか。

 

カズキ:あー、なるほどな。せっかく法律で決めても機能せんかったら本末転倒やもんな。

 

テルヤン:そういうことや。事務局は「総体規制」っちゅう緩めの枠組みを提案しとるねんけど、これが曲者でな。

 

カズキ:緩い枠組みってことは、抜け道ができる可能性もあるわけか。

 

テルヤン:まさにそれや!運送会社側も荷主側も、実は同じこと心配しとるねん。作文だけで終わるんちゃうかってな。

 

交渉しても収入増えへん現実が数字で判明

運賃制度と物流業界の規制に関するイメージ
画像: Pixabay

カズキ:ところで、その標準的運賃ってどんな感じで使われとるん?

 

テルヤン:それがな、調査結果が公表されてな、めっちゃ興味深いデータ出てきたんや。

 

カズキ:どんなデータやねん?教えてや。

 

テルヤン:運賃交渉やった会社が9割もおってな、そのうち78%は荷主から理解得られたって答えとるねん。

 

カズキ:それはええ話やん!ちゃんと交渉できとるやないか。

 

テルヤン:ところがや。実際に標準的運賃の8割以上もらえとる会社は、たったの35%しかないねん。

 

カズキ:えっ、どういうことや?交渉して理解得られても、実際の金額は上がってへんってことか?

 

テルヤン:そうなんや。しかもこの数字、前の年より減っとるねんで。運賃値上げを原資に賃上げした企業も50%で、前年の60%から後退しとる。

 

カズキ:テーブルには着けるけど、最後の一歩で止まるわけやな。これはもどかしいで。

 

テルヤン:課題として一番多かったのが「強制力がない」で752件、次が「実勢運賃と水準が乖離しとる」で552件やってさ。

 

カズキ:結局、任意の制度やから最後は押し切られてまうわけか。これは教訓として活かさなあかんやつやな。

 

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三者三様の主張で見えた本音と建前

テルヤン:今回の検討会でな、運送業界と荷主側と労働組合がそれぞれ意見出しとるねんけど、これがまた立場で全然違うねん。

 

カズキ:そらそうやろな。利害関係あるもんな。どんな主張しとるん?

 

テルヤン:運送業界はな、車の型や地域ごとにきっちり原価計算して、荷主との力関係を法律でなんとかしてくれって言うとるわけや。

 

カズキ:現場の実態に合わせろってことやな。それは理にかなっとる。

 

テルヤン:一方で労働組合はな、この適正原価が「これだけ払えば十分でしょ」っちゅう価格の天井になるんを警戒しとってな。あくまで交渉のスタート地点にせなあかんって訴えとるねん。

 

カズキ:なるほど。上限じゃなくて下限として使えってことか。それも一理あるな。

 

テルヤン:せやろ?で、荷主側の経済団体はな、原価に入れる項目は安全確保とか最低限に絞って、シンプルにしてくれって主張や。将来投資まで全部入れたら負担が青天井になるって心配しとるねん。

 

カズキ:それは荷主だけやなくて、自分とこで価格転嫁できひん業種も同じ心配しとるんやろ?

 

テルヤン:その通りや!農業とか出版業界とかな、構造的に価格転嫁難しいとこは一律適用されたら困るって声上げとるねん。

 

カズキ:みんな立場違うけど、骨抜きになるのだけは嫌やってとこは一致しとるわけやな。

 

折衷案の危うさと実効性確保への最終局面

運賃制度と物流業界の規制に関するイメージ
画像: Pixabay

テルヤン:で、今後のスケジュールやけどな、年内に提言まとめて、27年中に適正原価を正式発表する予定やねん。

 

カズキ:結構タイトなスケジュールやな。ちゃんと詰められるんか?

 

テルヤン:そこが心配なとこでな。事務局が出した案は、個別企業の原価やなくて一般的な費用を積み上げた総体として捉えるっちゅう内容やねん。運賃収入が全体で上回っとったら、回収方法は事業者の裁量に任せるって話や。

 

カズキ:精緻に作りたい運送業界と、簡素にしたい荷主側の両方に配慮した折衷案やな。

 

テルヤン:せやねんけど、この緩さが逆にリスクになるかもしれへんねん。標準的運賃が機能不全になった前例があるわけやから。

 

カズキ:法的に禁止するって強制力があるのに、中身が曖昧やったら結局骨抜きになるってことか。

 

テルヤン:そういうこっちゃ。原価に何を含めるかって各論を先送りしたら、運用が総論の緩さに引っ張られるリスクあるねん。28年度から許可更新の審査基準にも関わってくるから、単なる目安やないねんで。

 

カズキ:荷主が求める簡素さと、運送業界が求める強制力は、本来どっちも必要なもんやもんな。

 

テルヤン:まさに車の両輪や。標準的運賃が突き当たった壁をどう乗り越えるかが、これからの議論の肝やな。コンプライアンス的にもちゃんと守れる制度にせんと、誰も幸せにならんで。

 

カズキ:年内の提言取りまとめまで、関係者みんなで本気の議論してもらわんとな。現場のドライバーさんも注目しとる話やで!

 

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出典元:http://www.logi-today.com/992923

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